ささえりあ熊本西では10月18日(月)第6回自立支援型地域ケア会議をオンラインで行いました。
今回は2事例協議し、助言者に歯科医師、薬剤師、看護師、作業療法士、管理栄養士の方々に参加して頂きました。協議内容は以下になります。
① 80代 女性 要支援2 地域活動等がコロナ禍で中止となり交流機会がディサービスのみとなり、心身の活性化が図れず認知機能低下もみられている方への支援
② 80代 女性 要介護1 転倒を繰り返す独居高齢者で主援助者も高齢夫婦である方の今後の支援
①の事例では膝の痛みの軽減に移動の際には歩行車を使用する。食事内容(糖質への偏り)や服薬の管理(薬が正しく飲めていない)に注意が必要であり、家族や事業所の得て支援していく事。本人の好きな作業の再開を促す為、作業をしなくなった原因への再アセスメントを行う。(環境面が本人の意欲を削ぐ原因かもしれない)などの助言を頂きました。②の事例では口腔チェックのアセスメントで口腔機能の低下が考えられ、その為、全身の筋力低下に繋がっている。栄養状態をアルブミン値でみてはどうか。視力障害(左目が見えない)の為、薬のシートが見えづらく、薬を正しく服用できていない事が考えられ、一包化をしてみる。緊急時時の連絡体制(携帯の使用)等の助言を頂きました。また一人暮らしで成年後見等の心配がある際には地域包括支援センターへ相談する事も合わせてお伝えしました。
今回の事例対象の方の住まわれている地域は肥満や高血圧が多い地域とのデータがあり歯周病も多い傾向であるとの事でした。協議で服薬や食事内容、口腔状態などが全身に影響が及ぶ事を学ばせて頂き、また地域の傾向を知る事もアセスメントへ活かせる事も学びました。
後期高齢者医療制度に加入されている方は後期高齢者歯科口腔健診が行え、費用の負担も低く利用できます。アセスメントに歯科受診を一考加えてケアマネジメントの向上に繋げていきましょう。
ささえりあ熊本西 岡田